お正月に食べる特別な料理、おせち。
食文化が多様化しつつある近年では、手作りよりも通販やお店で購入する家庭がとても増えています。
しかしいざ選ぼうと思ったときに、いっぱいありすぎて「どれを選んでいいか分からない!」「どれを選べばいいんだろう・・・」と迷いますよね。
そこで今回の記事では、失敗しないおせちの選び方について紹介します!
おせちは基本的に材料の仕入れの具合や数量限定とされるものが多く、特に料亭系のおせちや高級おせちほど数量限定となっています。
通販で購入することをお考えで、いいものを選びたいと思っているのなら、一刻も早く購入することをおすすめします!
それでは、おせち選びのポイントを見てみましょう。
おせちを買う方法(通販・飲食店)で選ぶ場合
おせちを通販で買う以外の方法は、百貨店・大型スーパー・コンビニ・寿司チェーン店などの飲食店で買うことができます。
通販では、おせちの販売店の注文サイトをはじめ、Amazon・楽天・ヤフーショッピングなどでも注文が可能になるなど今ではおせちが買える多くの通販サイトが増えています。
通販以外のお店で買う場合は、百貨店だと(高島屋、大丸・松坂屋、三越etc)、大型スーパーだと(イオン、SEIYU、イトーヨーカドーetc)、コンビニ(セブンイレブン、ローソン、ローソンストア100、ファミマetc)、寿司チェーン店(スシロー・かっぱ寿司・くら寿司・はま寿司etc)から選ぶことができます。
ここで断然おすすめしたいのが、通販のおせち。
通販で買うメリットは、以下の点があげられます。
メリット
- 希望する条件のものを見つけやすい
- 自宅に届けてくれるため店頭に並んで買う手間暇を省ける
- 高品質で本格的なおせちを楽しめる
- 遠方の地域の限定品を楽しめる
お取り寄せグルメなどが流行っていることからも、様々な地域のおせちを取り寄せることができ、スーパーや寿司チェーン店などのお店で買うものよりも特別感を得ることができます。
年のはじめ、おせちというだけで特別感があるものですから、せっかくならいいものを食べたいと思っている方には通販が断然おすすめです!
おせちをサイズで選ぶ場合
次に選ぶおせちのサイズを決めましょう。
サイズは基本的に以下のように人数分で選ぶことができます。
- 1~2人(一段)・・・コンパクトなもの、両親への贈り物や1人ずつ食べたい時
- 2~3人(二段)・・・夫婦だけや夫婦と子供の3人など。色々な物を食べられる
寸法目安:6~6.5寸(約18~20cm) - 3~4人(三段)・・・大人が3、4人集まる時。一段ごとに別々の料理を楽しめる
寸法目安:5寸(約20cm) - 4~5人(三段)・・・夫婦と子供2~3人ぐらいが目安
寸法目安:7寸(約21cm) - 5~6人(三・四段)・・・夫婦と子供3人ぐらいが目安
寸法目安:8.5寸(約26cm) - 6人以上(六段)・・・7~8人で食べるとき6段ぐらいが目安
寸法目安:6.5寸(約20cm)
おせちには、1段のお重、2段や3段のお重など、小さいものから大きいものまでお店によっても様々なのですが、基本的に商品の情報のところに「○人分」などの表記があるのでそれを目安に選ぶのがいいです。
それでも、例えば1~2人分と書いてあっても、もっとたくさん食べたいのであれば、次に大きいサイズのものを選ぶといいでしょう。
また、お重の段数や寸法、品数で判断しても良いと思います。
通販で買う場合に、必ずおせちの写真が載っています。
お重は何段で構成されているのか、そしてお重の寸法はどのくらいなのかを調べた方がいいでしょう。
というのも、いざ注文して届いたときに「あれ?こんなに小さいの?」ということがしばしば起きます。
それと中身は何が何品はいっているのかで、食べきれるかどうかを判断すると良いでしょう。
ここでポイントなのが全体のイメージで選ぶのではなく、個別の料理には何がはいっているのかということ。
よく見ると、料理ではなく「飾り」でかさ増しされていることもあるので要注意です。
おせちを好みで選ぶ場合
おせちと言えば伝統的な和食のイメージがありますが、近年では洋風・和洋風・中華・海鮮・キャラクターものなど、バリエーションがとても豊富になりました。
そのため、好みにあったおせちを選ぶことができます。
各種類の特徴について見てみましょう。
おせちの特徴
- 和風・・・定番で老舗料亭ならではのこだわりのおせちが食べられる、一番種類豊富
- 洋風・・・ローストビーフなどの洋風、若者に人気
- 和洋風・・・和風も洋風も味わいたい人に
- 中華・・・和風や洋風ではない中華料理に特化したもの
- 海鮮・・・和風おせちをさらに豪華にした海鮮に特化したもの(伊勢海老、カニ、鮑)
- キャラクター・・・子供が喜ぶラインナップ
このように伝統的なおせち料理が苦手な方にも楽しめるおせちが増えました。
食べる人の希望を全て叶えるために、和洋風のおせちや和風・洋風・中華すべてが食べられるおせちなど、様々なバリエーションが詰められたお重もあるので、そういったものを選ぶといいかもしれません。
おせちを予算で選ぶ場合
おせち料理は縁起物ですよね。
リーズナブルなおせちから豪華なおせちまで様々なおせちまでありますが一般的にはおせちのメニューが豪華になるほど、また内容量によって価格も高くなる傾向があります。
大体いくらぐらいの予算で、と決めてから選ぶといいでしょう。
ここでは価格帯によっての違いを紹介します。
10,000円未満
大体、1~2人前などの少人数の場合がこの価格帯になるものが多いです。
また、品数を絞って料理を厳選していることが多いので、おせちの定番メニューを少しだけ楽しみたい方におすすめです。
有名ホテルや料理店監修のものも少量の場合なら10,000円未満でも購入することができますよ。
10,000~15,000円
10,000円未満のおせちよりも内容や内容量がグレードアップしたもので、1段のものから2段のお重のタイプのものが多いです。
また、おせちを買う方が最も多い価格帯になります。
価格に見合った量か、内容のバランスを見て選ぶといいでしょう。
15,000~20,000円
5~6人ぐらいの大人数で食べる人が選びやすい価格帯になります。
3段から4段ぐらいのお重で、和風おせちから洋風、中華と様々なおせち料理を組み合わせたものを選ぶことができるのも特徴です。
20,000円近くなると、カニや伊勢海老、アワビといった高級食材も入ってくることが多いです。
20,000円以上
20,000円以上の価格帯を超えてくると必然と有名料亭や高級レストランで作られるおせちも選択肢にはいるため、豪華なおせち料理を選ぶことができます。
また、大人数で召し上がる場合もこの価格帯を選ぶことになると思います。
高いものでは5~6人用でも100,000円を超えるおせちがあります。
おせちを実績で選ぶ場合
どの通販のものなら失敗しないのだろうか?と思うのが正直なところですよね。
届いて食べてみるまでは分からないのが通販のデメリットでもあるのですが、そのような時は実績のある通販サイトから探すといいでしょう。
有名料亭や高級レストランのおせち、また、販売店のウェブサイトや過去の販売実績、レビューが高評価のおせちを選べば、思っていたのと違った!ということは少ないです。
また、メニューや調理法などの細かい情報が表示されているかどうかも信頼度につながるものになりますし、問い合わせができたりするサイトを選ぶのも良いでしょう。
しかし、ランキングやレビューが高いから間違いないと思って買っても、口に合わなかったということがしばしばあります。
人によって味の好みは千差万別ですよね。
薄味が良い、お酒を一緒に飲む、家庭の慣れ親しんだ味が良い、など色々と希望があると思います。
例えば、料亭系の豪華なおせちや冷凍おせちの場合、どちらかと言うと「薄味」の傾向があります。
また、地域オリジナルのおせちなどは、地元の好みの味に近い味になる傾向が高いです。
販売店によってお試しで購入できるおせちもあるので、大容量を買う方はそういったお試しおせちをまず購入してみるのも1つの方法でしょう。
おせちを企画製造タイプか企画監修タイプで選ぶ場合
料亭や名店、高級レストランなどの名前がつくおせちは、「企画製造タイプ」と「企画監修タイプ」の2つに分けられます。
どちらが良いのか?また、どう違うのかについて見ていきましょう。
企画製造タイプ
企画製造タイプの場合、数量限定など数が少ないときは自社で企画して厨房での製造ということもあるのですが、それなりの数を作るとなると厨房で直接製造することが難しくなります。
例えばデパ地下や高級惣菜を販売している料亭、一流ホテル、旅館、レストランなどでは、それなりの規模のセントラルキッチンや自社ファクトリーを持っている場合も多いです。
そのため自社で企画し、セントラルキッチンや自社ファクトリーで製造されることになります。
セントラルキッチンがない場合や、セントラルキッチンだけでは製造量が確保できない場合は、仕様を指定して協力会社に製造を委託する場合もあります。
※セントラルキッチンとは、複数のレストランで常に大量の料理を提供する必要のある外食産業や施設の調理を一手に引き受けることで、規模のメリットを追求する施設のことを指します。
企画監修タイプ
企画監修タイプは、販売業者が企画段階で料亭や有名なシェフに監修を依頼し、製造するメニューやレシピ、採用する食材や調理品の選定、どのように重詰めするかなどを検討し、その後に仕入れ及び製造という流れを取り入れるものです。
企画に名店や有名シェフがどのぐらい関わってくるかは業者によって異なります。
また、販売業者が自社で製造能力があるかどうか、委託製造の場合でも技術と設備をもった委託先を確保しているかなどによって値段と品質に差が出ます。
結局、どっちを選んだらいいの?ということになりますが、大抵の場合は「企画製造タイプ」のおせちの方が値段が高く、「企画監修タイプ」の方が値段が低めという特徴があります。
もちろん「企画監修タイプ」でも品質が低ければお店の名前に傷がつくことになるので、お店の名に恥じることがないレベルを確保されてはいます。
ただ、できるだけお店の味に近いものを味わいたい!と思うならば、やはり限定数が少なくそれなりの値段がする「企画製造タイプ」のものを選ぶと間違いないでしょう。
おせちを保存法で選ぶ場合
通販でおせちを購入する場合、「冷凍」のおせちか「冷蔵」のおせちかを選ばなければなりません。
そこでどっちの方が良いのだろう?って思いますよね。
ここでは冷凍おせちと冷蔵おせちの違いを見ていきましょう。
冷凍おせち
冷凍おせちは、冷凍された状態で自宅まで届きます。
最近は冷凍する技術が高まっており、味付けや甘さを濃い状態にして冷凍するようなことはしません。
要するに解凍後でも比較的、作りたてそのままの味を損なわずに食べられるというわけです。
また、自宅に届くまで冷蔵おせちと違って食品の劣化を一番少なく抑えられるため、安全性も保てます。
冷凍おせちでも、お重に盛り付けられた状態で届けられる商品も増えているので、そういった商品を選ぶと盛り付けも不要。
そのまま解凍すればすぐに食べられるので、そういった点も手間が省けていいですよね。
おすすめの解凍方法
【冷蔵庫での低温解凍(5℃前後)】
冷蔵庫内だと温度が一定に保たれているため、入れておくだけで解凍が可能。
指定時間以上入れておいても変質しにくい。
冷蔵庫の設定は「強」以外にして、定期的に蓋を開けて解凍状態をチェック。
【室内冷暗所での解凍(10℃前後)】
室内の場合、温度変化があるため定期的に解凍状態をチェックする。
室温が高い場合、変質する可能性があるため指定時間以上は置いておかないようにする。
【すぐに解凍したい場合】
常温(10〜20℃前後)の室内に置いておく。
低温解凍よりも早い時間で解凍が可能だが、ドリップや結露が出る恐れがある。
購入したおせちによって、おすすめの解凍方法が違うこともあるので、まずはよく確認してみましょう。
冷蔵おせち
冷蔵おせちは、作りたての状態で自宅まで届けられます。
届いたらすぐに食べることができるので、冷凍おせちの解凍するという手間がありません。
盛り付けも完璧にされているので、一切の手間なくすぐに食べられる利点があります。
また、味や食感、風味が冷凍おせちよりも近い状態で届くので食材本来の味を楽しむことができます。
ただ、冷凍おせちと比べて消費期限が短い点があります。
冷蔵おせちの場合だと、冷蔵庫での保管で大体1月2日ぐらいまでは美味しく食べられるよう品質管理がされています。
もちろん、自宅に届けられるまでの間も適切な温度管理で運ばれるものがほとんどです。
配送テストなどを行っている販売店もあるので、心配な方はそういった事をしているかどうかもチェックしてみると良いでしょう。
おせち選びで注意したい8つのこと
ここまで、失敗しないおせちの選び方で必要なことを紹介してきました。
最後におせち選びで注意しておきたい8つのポイントを紹介します!
- 早割・直前だと在庫が値引きされる可能性も
- 素材の原産地
- アレルギー・添加物
- 賞味期限
- 配送日・到着日
- 送料や冷凍料金などの追加料金
- 返金保証制度・返品・キャンセルのチェック
- 過去のおせち事件を知っておく
早割・直前だと在庫が値引きされる可能性も
通販でおせちを購入する場合、有名店のおせちであれば必ず早期の予約ができるようになっており、また早い段階で予約をすれば早期割引で通常価格より安く購入することができます。
早いところでは8月から予約がスタートするお店もあります。
遅いと逆に売り切れて選べる種類が減ってしまう可能性もあるので、遅くても11月はじめには予約をしておくと良いでしょう。
しかし、12月後半になってから直前で予定より在庫が残っている場合は値引きされる可能性もあるので、お得に買えることもあります。
素材の原産地
おせちが作られるのが国内だったとしても、材料の原産地が海外の場合があります。
比較的安いおせちの場合は、輸入した材料を使っている可能性も高いので、材料の産地も確認し、それでも気になる方はきちんと問い合わせて確認しておくといいでしょう。
アレルギー・添加物
添加物については冷蔵おせちの場合、長く保存が必要となるため多く使用している可能性があります。
添加物を気にされる方は、どんな添加物が使用されているかのチェックも必要です。
また、アレルギーがある場合も食材一つ一つに目を通す必要がありますが、最近ではアレルギーの対応がされた安心安全なおせちもあるので、そういったものを選ぶといいでしょう。
賞味期限
冷蔵おせちの場合は、特に賞味期限が何日ぐらいまで持つのかということを確認しておく必要があります。
大体1~2日程度と短いものがほとんどなので注意しましょう。
配送日・到着日
みなさん大体同じ期間に配送日を指定し、短期間に配達が集中するため、おせちの到着が間に合わないなどのトラブルの可能性があります。
そのため、おせちの到着日をしっかり明記されているお店を選ぶようにしましょう。
お店によっては30日や31日と、決められた日付でしか選べないものもあるので、配送日は必ずチェックするようにした方がいいです。
送料や冷凍料金などの追加料金
おせちが安かったとしても送料が別で総額で見るとそんなにお得じゃない場合があります。
そんなことにならないように送料は必ずチェックしておいた方がいいです。
また、冷凍おせちの場合だとクール便などでさらに追加料金がかかる場合もあるので、合計の金額をチェックするようにしましょう。
返金保証制度・返品・キャンセルのチェック
おせちが到着したとき、何かトラブルがあったら返品ができるかどうかもチェックしておくと良いかもしれません。
ただ、おせちは注文生産になるのでキャンセルを受け付けていないお店が多いです。
届く1ヶ月ぐらい前までならキャンセルを受け付けている店舗もありますが、キャンセルができるかどうかも注文する前にチェックしておきましょう。
また、返品に関しては、開封後に明らかに変な風味があるなどの場合を除いて、開封してしまった商品は代金の返金と商品の交換はできないとしている場合がほとんどです。
明らかな不良品があった場合には、すぐに問い合わせるようにしてください。
その中で、「味に満足できなければ全額返金保証」というお店もあるので、このようなサービスがある場合は信頼度もあって安心して購入できます。
過去のおせち事件を知っておく
過去に「届いたおせちがスカスカだった」という問題が起きた例もあります。
スカスカだっただけでなく腐敗臭がしていたりとひどいものでした。
また、キャビアが入れられているはずなのに、良く似ているホテイウオの卵が使われているなど偽装があった例もあります。
そのため、以下の製造元のものは注意した方がいいでしょう。
■販売元:グルーポン、製造元:バードカフェ(スカスカおせち)
製造元のバードカフェがおせちの製造経験がなく安易におせち製造に乗り出したのがトラブルの大本とされている。
グルーポンのクーポンで21,000円が半額で買えることから注文が殺到。
限定100セットの予定が500セットの注文が入ってしまい、半額につられた消費者が散々な目にあったというもの。
■製造・販売元:ジー・ネット・ワークス(遅配)
外食チェーン店の「ジー・ネット・ワークス」が製造キャパオーバーで注文の約1割が31日までに配達されなかったというもの。
約30,000セットの注文のうち約3,000セットが遅配された。
遅配分は全額返金された。
■販売元:Yahoo!ショッピング、製造元:北海道夕張市の業者
Yahoo!ショッピングのタイムセールで9800円のおせちが82円、送料無料で掲載。
注文が殺到して掲載後の20分で在庫切れになるも、ほとんどの人にキャンセルの連絡がはいる。
どうやら限定3名だけの予定だったのがシステムの不具合で注文をどんどん受けてしまった模様。
この製造元の業者は楽天でも以前に同じような販売直後のキャンセルを行っているので要注意。
このようにおせちの販売実績があるかないかもかなり重要なチェック内容となります。
上記の例は騒がれた大々的な例ですので、選ぼうとしている販売元で以前に何かトラブルがなかったかを調べておくことをおすすめします。
さいごに
いかがだったでしょうか?
失敗しないおせち選びをする上で重要な7つのポイントと注意点を抑えておけば、納得のいくおせちで華やかなお正月を飾ることができるでしょう。
人気のおせちを購入する場合は、早期に注文しないと売り切れとなってしまう可能性が高いので、早期の注文をおすすめします。
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