みなさんは「油の日」という日があることを知っていますか?
最近は油といってもたくさんの油が注目されていて健康への効果なども期待されています。
そんな油について効能や、油の日について意味や由来をまとめていきます。
ぜひみてみてくださいね!
「油の日」とは?
毎年8月23日が油の日として制定されています。
なぜ、8月23日が油の日なのかということが気になりませんか?よくある語呂合わせではなさそうですよね。
このあとに8月23日になった理由を紹介していきます。
由来・意味
8月23日が「油の日」となったのは、貞観元年(859年)8月23日に宇佐八幡宮(現:離宮天満宮)が大山崎に遷宮されたからということが関係しているそうです。
そして離宮八幡宮と油脂事業を展開するカネダ株式会社が共同で制定しました。
油と関係しているのが「離宮八幡宮」なのですが、それは九州にあり「宇佐八幡宮」と呼ばれていました。
しかし、天皇・清和天皇が神のお告げをきいたことで、国家安泰のために京都へ遷宮することになりました。
そしてその場所が、大山崎でした。当初は「石清水八幡宮」という名称でした。
この場所は、嵯峨天皇の離宮である「河陽宮」の跡地であったということから「離宮八幡宮」に改称されたそうです。
その、離宮天満宮と油の関係については下で詳しく説明していきます。
油と離宮八幡宮の深い関係
ここでは、油と離宮天満宮の関係についてまとめていきます。
なぜ離宮八幡宮が油との深い関係があるかというと、離宮天満宮の神官が神からの示しをを受けて搾油器を発明したことから始まります。
その搾油器は「長木」と名付けらました。そしてそこからえごま油の製造が始まったそうです。
そのため、離宮八幡宮が日本の製油発祥地となっています。
製油は神の啓示で神社の神官が作ったということになります。
そこなら離宮八幡宮は油の専売特許を許され油業で栄えていきます。
この当時は、離宮八幡宮の許可がなければ油を扱うことができなかったほどです。
江戸時代までは順調でしたが、そこから菜種油が大量に生産されるようになると、徐々に衰退していったそうです。
現在では「油の神様」と呼ばれているのがこの離宮天満宮です。
離宮天満宮=日本の油発祥地であるということがわかったと思います。
油の効能がすごい!
最近では特に油の健康面への影響についてが話題になっています。そのため様々な油が出回っています。
今回は話題になっている油の性能などをまとめていきますので、ぜひ見てみてください。
ごま油
ごま油とは、白ごまを焙煎して油分を搾ったものを言います。
琥珀色をしており、香ばしい特有の香りがあることが特徴です。
【効果】
- リノール酸やオレイン酸といった不飽和脂肪酸が多く含まれ、コレステロール値を下げ血管を強くしてくれる効果
- セサミンやセレンの抗酸化作用により、活性酸素からのダメージから細胞を守る効果
なんと、保湿にも適しているので美容的に使っているという人もいるそうです。
そしてごま油は他の食用油と比べ、酸化しにくいという特徴があります。
そのため大体未開封なら約2年ほど保存ができます。
開封した場合には空気や光により酸化が進行するので、冷蔵庫に入れる必要はありません。
酸化しないようしっかりとフタをしめましょう。
【ごま油にも種類がある】
- 一般的なごま油
まず油分の多い白ごまを原材料とし、炒ってから搾油します。
炒り方によって色の濃さなども変わります。
色の濃いものは200℃以上の高温で焙煎されたものだそうです。
- 太白油
焙煎せずに生のまま搾ったものは「太白油」と言い、色は透明になっています。
ごま油特有の香ばしい香りはあまり無いため香りを気にせずに料理に使うことができます。
オイルマッサージ(赤ちゃんも可能)・インド発祥の健康法アーユルヴェーダにも使われています。
- 黒絞り
黒ごまから抽出したごま油もありますがあまり一般的に出回っていません。
白ごまのものと比べて香りがさらに強いです。
このようにごま油には健康にいい成分が含まれていたり、様々な種類があったりします。
えごま油
えごま油とは、シソ科の一年草「えごま」の種子を搾ってとった油になっています。
シソにそっくりなので日本では「しそ油」と呼ばれることもあります。
東北では「ジュウネン」と呼ばれています。
その意味は「食べると10年長生きする」「10年保管していても播けば芽を出す」といった説が込められています。
【効果】
- えごま油に含まれているa-リノレン酸には、代謝を活発にし、脂肪を燃焼しやすくする効果があると言われています。そのためダイエットに適しています。そして、a-リノレン酸は心疾患予防にも適しています。
- a-リノレン酸が体内で変化して得られるEPAやDHAには、アトピー性皮膚炎などのアレルギーを改善する効果があることが認められています。
- えごま油に含まれているオメガ3系脂肪酸を摂取するとそうでない場合と比較して不安症状が軽減されるということが認められています。そして、恐怖記憶が和らぐという研究結果も出ており、将来的に食事療法へつながることが期待されているようです。
【えごま油の注意点】
①発泡ポリスチレンの容器を変形させてしまうので、容器に穴を開けてしまう危険性があります。
カップ麺や納豆などのカップに混ぜることは危険です。
② えごま油には、熱や光・酸素などの影響を受けて酸化しやすいという弱点があります。
保管や調理の中で、気づかないうちに酸化させてしまうおそれがあります。
酸化した油は、体内に吸収されると動脈硬化や認知症の原因につながることがわかっているので注意です。
○選ぶポイント
- 遮光瓶(茶色や緑色などの瓶)に入っている
- 箱に入っているなどで光を遮断している
- 「非加熱圧搾」「生搾り」「コールドプレス」「無焙煎」などの表示がある
- 味や香りに異常がない
これらのことに注意して、えごま油の健康への効果を最大限に活かして使用していきましょう。
菜種油
「菜種」とはいうのはアブラナ(菜の花)の種子のことで、アブラナの別名でもあります。
そして菜種油は、このアブラナの種子を使って作られます。
日本で最も古い油脂原料とも言われる、日本人には馴染みの深い油です。
菜種油には、植物油の主成分である脂肪酸のひとつ、オレイン酸が多く含まれています。
【効果】
菜種油に含まれているオレイン酸には、善玉コレステロールは減らさずに、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールが減らしてくれる効果があるといわれています。
そしてがんや生活習慣病も予防できます。
【危険性】
菜種油には「エルシン酸」「グルコシノレート」という成分が含まれます。
これらは過剰摂取すると体に悪影響を及ぼす危険性があるとされ、油を多く摂る食事が多いアメリカでは、食用が禁止されていました。
そこでカナダの研究者によって品質改良が行われ、エルシン酸とグルコシノレートをほとんど含まない新品種の菜種として「キャノーラ種」が作られました。
エルシン酸やグルコシノレートは抑えられましたが、遺伝子組み換えをされた菜種を使用していることになるので安全とは言えません。
国内で栽培される菜種には、遺伝子組換え技術は使用されていませんので、原材料が国産の菜種油は安全だと言えます。
かわしま屋で一番人気の「平出油屋の菜種油」の原材料は、国産キザキノナタネを100%使用しているのでそれを選ぶのも良いかもしれません。
【選ぶポイント】
- 国内で栽培された品種の菜種を使っている(遺伝子組み換えされていない原材料を使っている)
- 昔ながらの搾り製法を採用している(搾油において石油系化学溶剤を使用していない)
体の健康を守るため油の選び方を知り、買い物上手になりましょう!
オリーブオイル
オリーブオイルとはオリーブから得られる油のことをいいます、
オリーブは果実にオイル分が含まれています。上質なバージンオリーブオイルはオリーブオイルだけでそのまま飲めるほど良質です。
【効果】
- オリーブオイルにオレイン酸には、善玉コレステロールは減らさずに、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを減らしてくれる効果があるといわれており、生活習慣病の予防に繋がります。
- オリーブオイルは心疾患の予防に役立っており、オリーブオイルを使用する料理が多いギリシャなどでは心臓病で亡くなる人が少ないといわれています。
- オイルプリングと呼ばれる、オイルでうがいをする健康法があります。オリーブオイルに含まれる成分が口臭の原因となる菌の増殖を防いでくれます。そして風邪菌やインフルエンザウイルスにも効果的とと言われているそう。
オリーブオイルは健康にいいといわれていますが、一日の摂取量は大さじ2まで(飲むなら)とされています。
1日の摂取量を守って使用しましょう。
さいごに
今回は油の日について紹介しました。
油の歴史なら油の種類や選び方などをまとめていきました。
知らなかった!ということも多いと思いますので、しっかりと健康にいい使い方ができるように使用してみてください。
よろしければクリックおねがいします!