テレビや新聞などで、「今日は立秋です」というコメントや、見出しを見かけたことがあると思います。
立秋は、「秋のことではないの?まだ暑いよ」そんな感想をお持ちの方も、多いのではないでしょうか?
カレンダーには、8月の7日頃に、立秋と記載されているものもあります。
立秋って、具体的にいつのことなのか?
詳しくはよくわからないまま、通り過ぎているケースが多いのではないかと思います。
そこで、今回は、立秋の読み方や、意味、使える時期や、挨拶文の例文などについて、ご紹介します。
立秋の候の候の読み方と意味は?
立秋という言葉を国語辞典で調べると、「二十四節気の一つ」と記載されています。
二十四節気は、旧暦で、1年を24の季節に分類したものです。
一例をあげると、大寒や、立春、立夏なども、二十四節気の一つです。
立秋の候は、時候の挨拶でも、漢語調の表現ですので、漢字の部分をすべて音読みにして、(りっしゅうのこう)と読みます。
候は、季節や天候を表す表現で、同義語には、「◯◯の折」、「◯◯のみぎり」があります。
立秋とは、文字どおり、秋の始まりの時期を指している言葉です。
ですのでら立秋の候は、「秋の始まりの時期になりましたが‥」という意味合いがあります。
また、立秋は、残暑見舞いを送る時期と重なっています。
残暑見舞いは、暦の上では秋になったものの、まだまだ続く暑さが続いている中、お体の調子など大丈夫ですか?とお相手の安否を気遣う意味で、送るものです。
立秋の候が使える時期は?
立秋の候の時候のあいさつは、まさに、実習のタイミングで使う言葉です。
逆に言えば、立秋のタイミングでしか、使えない期間限定の表現ですので、注意が必要です。
立秋の候の使用できる期間は、年によって、微妙に変化するものの、概ね、8月7日〜8月22日頃となっています。
ですので、この時期に使用するのが、望ましいです。
残暑見舞いを出す時期については、立秋(8月7日から22日頃)処暑(8月23日から9月7日頃)の時期で、立秋の候の挨拶と重なっています。
8月22日の処暑を過ぎた時期になると、「晩夏の候」、「納涼の候」、「早涼の候」、「初秋の候」などの挨拶がぴったりになってきます。
そう考えると、立秋の候が使える時期は、3週間程度で、意外に期間が短いと思います。
挨拶文を送る時には、タイミングを外さないように、時期をよく考えて、言葉を選ぶ必要があります。
8月上旬と言うと、まだまだ、夏真っ盛りで、暑いですけど、暦の上では、秋に切り替わります。
これは、新暦と旧暦とで、1〜2ヶ月のズレがあるためです。
立秋の候を使った例文
ここでは、「立秋の候」を使った例文をビジネス、公的な手紙、上司や恩師への手紙、友人知人への手紙の3つのシーン別に、ご紹介したいと思います。
ビジネス・公的な手紙
〔書き出し〕
拝啓 立秋の候、貴社、ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
謹啓 立秋の候、貴社、ますますご隆盛のことと存じます。
平素は、ひとかたならぬご高配を賜り、深謝申し上げます。
〔結び〕
末筆ながら、貴社の一層のご発展をお祈り申し上げます。敬具
まずは、略儀ながら、書中にて、お知らせ致します。敬具
時節柄、お元気でお過ごしくださいませ。
まずは、書中をもって、挨拶申し上げます。かしこ
上司・恩師に送る手紙
〔書き出し〕
立秋の候、暑い日が続いておりますが、◯◯様におかれましては、お変わりなくお過ごしのことと存じます。
立秋の候、毎日、猛暑が続きますが、皆様には、お健やかにお過ごしのことと存じます。
〔結び〕
時節柄、どうか、お体を大切になさってください。かしこ
暑さ厳しい折、皆様、お元気でお過ごしください。
まずはご挨拶まで。かしこ
友人・知人に送る手紙
〔書き出し〕
立秋の候、まだ暑い毎日です。いかがお過ごしですか?
立秋の候、まだまだ日中は夏という天気ですが、お元気ですか?
〔結び〕
まずは、残暑のお見舞いを申し上げます。
しばらくは、暑い日が続くようですので、健康には気をつけてください。
さいごに
立秋の候は、時候の挨拶の中でも、夏に使われる表現です。
読み方は、漢字の部分を全て音読みにして、(りっしゅうのこう)と読みます。
読み方は、それほど難しくないですね。
立秋の候は、「秋の始まりの時期になりましたが‥」という意味が込められています。
立秋の候の使える時期は、立秋(8月7日頃)から、処暑(8月22日頃)までとなります。
秋の始まりと言っても、天候は、まだまだ夏の盛りです。
この時期は、残暑見舞いを出す時期と、重なっています。
時期が意外と短いので、間違いないように、注意が必要です。
ということで、あなたも、この夏、立秋の候を使って、親しい方に、暑さの厳しい折のお相手の体調を気遣う手紙を書いてみてはいかがですか?
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