今年は6月の時点で30度を超える地域も出てきており、夏場は特に炎天下になることが予想されています。
炎天下の車内温度はどれくらいになっているのか、スマホ車内放置は危ないと言われているけれど一体何が危ないのかなど詳しくまとめていきますので是非見てみてください。
炎天下で車内はどのくらい高温になる?
炎天下での車内はどのくらい高温になるのかということをまとめていきます。
8月の晴天で外の気温が35度という状況の中でどれくらいの高温になっていくのかということをまとめていきます。
【外気温35度 車:黒色のボディ】
※窓を閉め切っている状態
30分後:45度
3時間後:55度
※窓を3センチ開けている状態
30分後:40度
3時間後:45度
30分後の時点で外気温を超え45度になりそこから時間が経つにつれどんどん車内温度が上がっていくことがわかります。
窓を3センチ開けていたとしても車内温度は上がっていきます。
1番高温になるのはどこ?
一体どのような車でどのような条件だと高温になるのかということを紹介していきます。
(1)ボディが黒の車
(2)ボディが白の車
(3)サンシェード対策をした車
(4)窓開け(上部3cm)対策をした車
(5)エアコン作動車
この5つの条件で実験しているという結果をまとめていきます。
【車内最高温度】
(1)57度
(2)52度
(3)50度
(4)45度
(5)27度
【車内平均温度】
(1)51度
(2)47度
(3)45度
(4)42度
(5)26度
【ダッシュボード最高温度】
(1)79度
(2)74度
(3)52度
(4)75度
(5)61度
このような結果になっています。
ボディは白色の車より黒色の車のほうが車内温度は上がりやすいということ、サンシェード対策や窓開け対策をしても、あまり効果はなく車内温度の上昇を防ぐことは難しいということがわかります。
続いて、車の中のどの部分が熱くなるのかということをまとめていきます。
左:10:30 右:12:30
外気温(日陰) 33.4℃ 36.0℃
車内 36.0℃ 70.0℃
ダッシュボード 82.8℃ 86.7℃
ハンドル 72.1℃ 83.2℃
シート座面 71.2℃ 78.4℃
シートベルト金属部 41.5℃ 51.4℃
トランクの中 36.0℃ 58.0℃
ボンネット 89.4℃ 82.6℃
ルーフ(天井) 88.3℃ 81.0℃
ドアノブ 53.6℃ 58.0℃
このような結果になっています。なんと、日光にあたる部分だけではなくハンドルなども80度越えしてしまうんです。
高温の車内にスマホを放置すると故障の原因になる?
続いて高温車内にスマホを放置するとどうなるのかということをまとめていきます。
なんと、高温車内にスマホを放置するというだけでスマホの故障へと繋がってしまうんです。
「スマホ熱中症」と呼ばれている症状があるんです。
・スマホが熱くなる
・スマホの動作が遅くなる
・画面表示の読み込みが遅くなる
この3つの症状から悪化することで
・動作不良が起きる
・変形する
・電池の劣化が進み、容量が少なくなる
・フリーズしてしまい、保存前のデータが使えなくなる
この4つの症状が出始めます。もっと悪化してしまうとスマホが使えなくなることもあるので注意が必要です。
高温注意の画面表示が出ることも
暑い場所で放置し過ぎたり、放熱がうまくいかなくなってしまうとスマホ内部の温度は上昇し続けます。そして、異常動作しかねない温度に到達してしまいます。
その時に危険を知らせるために「高温注意」というメッセージが表示されます。スマホが危険だよということを教えてくれています。
アイフォンの場合Appleが想定するiPhoneの使用環境(0~35℃)を超える環境で利用を続けるとなると言われます。
しかしそのまま使用を続けると、充電されなくなったりディスプレイになにも映らないなどの異常が現れることもあるんです。どう対処すべきかということを下でまとめていきます。
高温注意の画面表示が出たときの対処法は?
スマホの電源を切り、涼しい場所に置いて様子を見るというのが一番よい対処法になります。
逆に、早く冷やしたいと思いエアコンの風をあてたり、冷蔵庫や保冷剤で急速に冷やしてしまうとスマホ内部で結露を起こす危険性も出てきます。
そのためまずは涼しい場所で時間を置いてみる、そしてそれでもダメだった場合はショップに持っていくのが一番早く解決する方法になります。
車内の温度上昇を防ぐ方法は?
車内の温度上昇を防ぐ方法や、車内の温度を下げる方法をまとめていきます。
【温度上昇を防ぐ】
・サンシェード
サンシェードとは、日除け用カー用品になっています。
先ほど紹介したように、ダッシュボードは車内で最も高温になる場所なので対策が必要になります。
サンシェードはダッシュボードへの直射日光を遮ることができ、車内温度上昇を抑えてくれます。
・遮熱フィルム
窓ガラスに貼り、赤外線や紫外線を遮るのが遮熱フィルムです。
窓ガラスからの直射日光を抑えることで、温度上昇を緩和することができます。
透過率が70%以上確保されていないフィルムを貼る=道路交通法、道路運送車両法違反になるので必ず透明なものを選びましょう。
・窓用断熱スプレー
窓ガラスに吹き付けて使うものになります。紫外線を防ぐ効果はないけれど、手軽に使えます。
【車内の温度を下げる方法】
・ドアの開け閉めをする
ドアを全部開けてドアをパタパタとすることで、車の中の空気がクリーンになって涼しくなってくれます。
・車の中を濡れタオルで拭く
ダッシュボードやハンドルなどを直接拭くことで、熱を持った部分を冷やすことができます。
このように車内の温度上昇をさせないようにする対処法や、上昇してしまった時に冷やす方法があるのでこれらを実践してみると良いです。
スマホ以外でも車内放置は危険!
続いて、スマホ以外でも車内放置してしまうと危険につながるものを紹介していきます。
タブレット・パソコン・ゲーム機
これらは、バッテリーであるリチウム電池が、高温になると保護回路が壊れ、膨張、発熱・破裂・発火してしまうという可能性があります。
そして、パソコンの中の大事なデータにも影響が出ることもあります。
音楽プレイヤー
音楽プレーヤーは、通常ポケットやかばんの中に収納されていて時々取り出されるという想定でつくられています。
そのため、直射日光が当たり続ける環境は機器の寿命短縮につながってしまうので危険です。
モバイルバッテリー
こちらもパソコンなどと同じでリチウムイオン電池が使用されているので危険です。
過去にはリチウムイオン電池内蔵のスマホが発火して爆発したという事故も発生しているため注意が必要です。
さいごに
今回は、夏の車内温度についてやスマホ放置の危険性についてまとめていきました。
ちょっとだけなら大丈夫だろう、という考えで大きな事故につながってしまう可能性があります。
そして今年はまた猛暑が予想されているので注意が必要になります。