暑くなってきた季節によく見かけるのが「すだれ」だと思います。
しかし「すだれ」ともう1つ「よしず」というものがあることを知っていますか?
今回はこのふたつの違いや使い方、どのような効果が得られるのかということをまとめていきます。
「すだれ」と「よしず」の違いは?
まずは、「すだれ」と「よしず」の2つの違いをまとめていきます。
「よしず」はなかなか聞いたことがない人が多いと思います。
ここで詳しくまとめていくのでぜひみてください。
目的は同じ
まず、すだれとよしずの目的は同じなんです。
その目的というのは「日よけや目隠し」のためというものです。
すだれとよしずの時代を遡ると奈良時代まで到達するんです。
奈良時代にできてから今もなお使われている魅力とはどんなものなのか知りたいですよね。
材料や大きさの違い
使われている材料や大きさの違いをまとめていきます。
【すだれ】
- 竹製
- 大きさはいろいろある
【よしず】
- 大体がヨシの茎を使用している
- 幅が六尺
このようによしずの方が決まりがあることがわかりますよね。
そのため、私たちがよく触れるものとしてはすだれの方が多いと思います。
ホームセンターなどでも大体がすだれとして売られているので馴染みがありますよね。
これはホームセンターで売るものはすだれやよしずの決まりを関係なく、すだれと記載しているからということもあります。
使用場所や使用方法の違い
続いて使用の仕方について違いをまとめていきます。
【すだれ】
すだれは、窓の外や内側に吊し下げる「掛け簾」と呼ばれる使い方をします。
設置の仕方は、編んだ竹が地面と平行になるようにしていきます。
カーテンレールや窓の上部に設置したけれど床や地面につく場合は少し巻き上げましょう。
このようにしている方は多いと思いますが、自分の好きな長さのすだれを買って窓の半分だけ隠れるようにするというのもいいですよね!
【よしず】
よしずは「立て簾」という、窓や壁に立てかける使い方をしていきます。
設置の仕方は編んだヨシが地面に対して垂直になるように窓・壁に立てかけます。
もし風で飛びそうになっているのなら、上の方を止める(固定する)などをすれば心配はないです。
涼しさや効果はよしずが上?
続いて重要になってくるのが"涼しさ"ですよね。
どちらがより涼しく感じるのか気になりますよね。
この答えは「よしず」なんです!
なぜかというと、よしずの方が面積が大きいう上に、目が詰まっていて日光を通しにくいというしっかりとした理由があります。
もちろんすだれもある程度の日光は遮断することができます。
しかし、ふたつとも風に揺れる感じが見ているだけで癒されて涼しく感じますよね。
よしずの上手な使い方と効果
ここでは、よしずの使い方やどのような効果が現れるのかということを紹介していきます。
まず、大きいけれど、簡単に手っ取り早く利用できるのがよしずです。
先ほど紹介したように、窓や壁・軒下に立てかけて使うというものになります。
ポイントしては設置しようと思っている窓の高さより2・3割長いものを用意しましょう。
そしてたてかける、それだけで取り付け作業は終了です!
これで直射日光はさえぎり、窓を開けておけば風を通すことができるのです。
窓の外に設置するものなので、カーテンなどに比べると熱がこもらないという特徴もあります。
具体的なら数字として、ブラインドを窓の内側に取り付けた場合は熱を40%程度しかカットできないのです。
しかし外側に取り付けると約80%遮断することができるそうです。
この結果をみると、外に設置するだけで涼しさが感じられるということがわかると思います。
【おすすめ使用方法】
窓を開けながらを利用するとき涼しさを倍増させる方法があるんです!
それはよしずにジョーロをで水をかけるというものです。
こうするとよしずが適度に水を吸い取ってくれるので、外気より2〜3度涼しい風が入ってきてくれます。
夏の暑い季節、窓を開けてよしずで過ごしてみるのもいいかもしれません。
すだれの上手な使い方と効果
続いて、すだれの使い方やどのような効果があるのかということを紹介していきます。
まずすだれには、窓の外に吊るす"外掛けタイプ"と、内側に吊るす"内掛けタイプ"があります。
日本の伝統的には外掛けが一般的になっています。
それは手軽で便利だからと言われています。
【おすすめ使用方法】
簡単な方法は先ほど上で少し紹介しましたが、カーテンレールを利用する方法です。
夏場はカーテンをはずして、カーテンレールにすだれを引っ掛けるといった形で取り付けで見てください。
カーテンレールに取り付けられないというときは、100円ショップで売っている"突っ張り棒"を利用するのもおすすめです。
すだれもカーテンと比べると、窓を開けているときに風を通してくれるので部屋が涼しくなってくれます。
すだれはブラインドと同じような構造になるのですが、空気の層を利用することで熱が通りにくくなり、部屋の中が暑くなりにくいです。
エアコンとの併用で電気代節減を!
夏場はエアコンをつけないと乗り切れないほど暑いですよね。
ここですだれとよしずのポイントを振り返っていきましょう。
①適度な隙間があるため通気性が良く、室内に熱がこもりにくくなってくれる。
②すだれは日よけに使えて隙間から風を取り込むことができる
③よしずに霧吹きやジョウロで水をかけるも涼しさが倍増する
このような効果のあるすだれとよしずを取り入れることによって、エアコンよる冷房病を防ぐということにもつながるんです。
【うまく併用することでえられる効果】
すだれやよしずを上手に取り入れることで、夏の冷房にかかる電気代を抑えることができるんです。
電気料金プランも同時に見直すことで、年間18,000円節約することができるという実例もあります。
うまく併用すると朝の涼しい時間帯や、夜に冷房をタイマーにしてそのあとはすだれやよしずを活用するなどすることで電気代が節約できます。
ぜひ、一度検討してみるのもいいかもしれませんね!
さいごに
今回は、すだれとよしずの違いについてまとめていきました。
2つともにいいところがあるのでどちらもうまく活用するといいかもしれません。
自分の家のこの場所にはどっちが合うかということを考えてみて、ぜひ一度この夏に試してみてくださいね!
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