手紙の挨拶文を書くときに使う時候の挨拶。
その中の一つに、「大雪の候」があります。
大雪という漢字のニュアンスから、冬の大雪が降る季節に使うのかなと思っている方も、いらっしゃるかもしれません。
時候の挨拶は、正しく使うと、お相手に良い印象を与えることができます。
ということで、今回は、「大雪の候」について、読み方や意味、使える時期やビジネス文の具体的な例文などをご紹介したいと思います。
大雪の候の読み方と意味は?
大雪の候の読み方は、漢字の部分を音読みにして、(たいせつのこう)と読みます。
(おおゆきのこう)ではありませんので、注意が必要です。
時候の挨拶は、漢語調のものがほとんどですので、漢字の部分を大抵音読みにします。
大雪とは暦の上では、12月7日頃で、文字通り雪の激しく降り始めるころという意味があります。
候は、天候、季節、気候などを表す言葉として、使います。
ですので、大雪の候は、「暦の上では、大雪の降る季節を迎えましたが‥」という意味になります。
大雪の候が使える時期は?
「大雪の候」を使う具体的な時期は、いつからいつまでなのでしょうか?
「大雪の候」は、12月7日頃の大雪から、12月22日頃の冬至の前日までとなります。
もともと、二十四節気は、その日一日を示す言葉と、次の日の前日までの2週間ぐらいの時期を示す場合の2通りの使い方があります。
小寒1月20日頃、1月20日頃が大寒になり、大雪で、旧暦の1年が終わります。
実際に、大雪が降るのは、1月の終わり頃ですので、新暦とは少しずれがありますね。
大雪の候を使った例文
ここでは、「大雪の候」を使った例文をビジネス・公的な手紙、上司・恩師に送る手紙、友人・知人に送る手紙の三つのシーンに分けて、ご紹介します。
ビジネス・公的な手紙
〔書き出し〕
拝啓 大雪の候、貴社いよいよご壮健のことと、お慶び申し上げます。
拝啓 寒冷のみぎり、つつがなくお過ごしのことと存じます。
〔結び〕
寒さ厳しい折、お身体、おいといください。
忙しい毎日ですが、お体無理なさらないように。
上司・恩師に送る手紙
〔書き出し〕
拝啓 大雪の候、お忙しい日々をお過ごしのことと存じます。
拝啓 大雪の候、暦の上では、大雪ですが、今年の師走は、幾分暖かく過ごしやすいですね。
[結び]
師走を前に、ご多忙の日々かと存じますが、お体おいといください。
寒さ厳しい折、お身体おいといください。
友人・知人に送る手紙
〔書き出し]
大雪の候、暮れも押し迫り、何かと気忙しい毎日ですが、お元気ですか?
大雪の候、いよいよ冬も本番です。そちらはもう雪景色ですか?
〔結び〕
忘年会のシーズン、飲み過ぎ食べ過ぎに気をつけてね。
今年も残りわずかとなりました。1日1日を大切に過ごしましょう。
さいごに
「大雪の候」は、漢語調の表現ですので、漢字の部分を全てお読みにして、大雪の候と読みます。
「大雪の候「」の意味は、12月7日頃の文字通り、雪が激しく降り始めるころという意味になります。
候は、天候、気候、季節を表す言葉で、「〇〇の候」は、「〇〇の季節になりましたが‥」という意味になります。
ですので、「大雪の降り始める時期になりましたが‥」という意味になります。
「大雪の候」の使える時期は、大雪(12月7日から)冬至(12月22日頃)となります。
ということで、この冬、あなたも、大雪の候を使って、冬の寒い季節に、お相手を気遣う手紙を書いてみてはいかがですか?
きっと喜ばれると思いますよ。
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