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バイオリンの日が8月28日になった由来!国産楽器の誕生の背景とは?

バイオリンの日 8月28日 意味 由来

 

みなさんはバイオリンの日という日があることを知っていますか?

バイオリンはなじみがある人ない人がいると思いますが、最近は"バイオリン教室"に通う人も増えてきていると聞きます。

 

今回は、バイオリンの歴史なども振り返りながら「バイオリンの日」について紹介していきます。

 

「バイオリンの日」とは?

「バイオリンの日」とは毎年8月28日です。

バイオリンは世界的に有名な楽器ですが、このバイオリンの日というのは日本にしかない記念日になっています。

 

なぜ、日本にしかないのかということがこのバイオリンの日ができた由来と関係しています。

 

意味・由来

8月28日がバイオリンの日になった理由というのが「日本産のバイオリン第1号が完成した日」ということでした。

東京・深川の三味線職人が国産バイオリン第1号を、8月28日に完成させたと言われているのです。

 

しかも、バイオリンの作り方を教わるわけではなく、正教会の大聖堂「ニコライ堂」にあったものを見せてもらってそれをみながらバイオリンをつくりあげたんだそう。

 

バイオリンの歴史

続いてバイオリンの歴史を詳しくまとめていきます。

バイオリンのように弓で弦を擦って音を出す楽器のことを"擦弦楽器"と呼んでいます。

 

そしてバイオリンの先祖といわれているのが、アラビアのラバーブ、オリエントから伝わって、15世紀のスペインとフランスで広く使われていたレベックという楽器でした。

東洋では中国の二胡や馬頭琴が、ラバーブから発展した楽器です。

馬頭琴という言葉を歴史の授業で聞いたことがある人もいませんか?

 

バイオリンはこのようなバイオリンの先祖のような楽器がありながらも1550年頃に突然最初から完全にバイオリンの形として出来上がっていたと言われています。

最初にできたバイオリンは残されておらずこの時代の絵画にバイオリンが描かれていることにより考えられたことでした。

 

【歴史上最初のバイオリン製作者】

  • アンドレア・アマティ(1505頃−1577)
  • ガスパロ・ディ・ベルトロッティ(1540−1609)

この2人がはじめてのバイオリン製作者と言われています。

そしてこの2人が製作したバイオリンは現在でも残っているのです。

そのことにより、バイオリンの歴史が、伝説から現実へと変わったといいます。

 

今残っている最後のバイオリンは、アンドレア・アマティの1565年頃の作品なんだそうです。

バイオリン製作として有名な都市が"クレモナ"でした。

クレモナとは、北イタリア・ロンバルジア地方の小都市です。

 

16世紀後半〜18世紀前半にかけて、バイオリン製作の中心となり、たくさんの名器が作られています。

優れた技術は代々受け継がれており、「アマティ」「ストラディバリ」「ガルネリ」などの名前がバイオリン製作の中で有名です。

 

このような名前のバイオリンは、当時から現代まで一流とよばれるバイオリニストが引き継いでいるのです。

現在の有名なバイオリニストの大体がクレモナのものを愛用しているほどです。

 

国産バイオリン誕生の背景

上でバイオリンの日とは日本ではじめて国産バイオリンができた日と紹介しましたが、国産バイオリンはどのようにして誕生したのでしょうか。

国産バイオリンの歴史は、鈴木バイオリン製造の創業者である鈴木政吉さんが、1887年にバイオリンに心惹かれたということがきっかけです。

 

三味線職人だったということで、バイオリンを見て自分で作ったということが始まりになっています。

1890年:本格的な工場を建設

1900年:本場ヨーロッパ・パリ万博でバイオリンが銅賞を受賞

 

このように世界でも認められ始めます。

そして有名なアインシュタイン博士も国産バイオリンをこのように絶賛したそうです。

「このような音色は、200年前のイタリアの巨匠の手に成ったものでなければ、世界のどこにも求めることはできない。それを日本で、名器と同じ音色を出すものが作り出されるとは驚きである」このように言葉にしました。

 

後日政吉氏へ手紙を送り、「自分が愛用しているバイオリンと引き比べをしたところ、その場にいた皆が貴社のバイオリンの方が優秀だと判断した」と綴りました。

その後、政吉氏はさらなる量産体制を確保して、研究姿勢を崩さずに品質向上に努めていきました。

その努力と継続が歴史に残るバイオリン製造最盛期につながったそうです。

 

【鈴木バイオリンのホームページ】

「最盛期の従業員は1000名を越え、毎日500本のバイオリン、1000本以上の弓が量産され、 輸出のみで年間に10万本のバイオリン、 50万本の弓を記録しました。
また、4系列・27品種のバイオリンを筆頭にビオラ以下の新器種は全て数品種を揃え、それだけにとどまらず、マンドリン、ギターも製造しました。 あわせて、弦楽器53種、弓23種、ケース13種の多岐にわたるまでになっていました。 」

と記載してあります。

 

現在は職人は20名でバイオリンを作っているとのことです。

職人の世界といえば高齢化した現場を想像しがちですが、半数が若手だそう。

 

【コメント】

「当社は求人を出したことがほとんどありません。国内で手作りで楽器を作っている企業も少ないこともありますが、楽器作りに興味を持っている方も意外と多いように思います。ただ、1人前になるまでは10年ほどかかるため、本当に好きな人でなければ続きません。50年を超えるベテランもおりますので、技術の基本的なことは教えられますが、『感触・感性』の部分が大きく、当然職人の技量により質や作業時間の長さも差が出てきてしまいます。最後は、先輩の仕事を見て自らが工夫し覚えていくしかないのです。」

このようにコメントをしており、ひとつを半年から1年かけてじっくりと作っています。

国産バイオリンはこのような歴史があり、今までずっと受け継がれています。

 

さいごに

今回は「バイオリンの日」について紹介していきました。

そしてバイオリンの歴史などもまとめていきました。

 

国産や最高峰のバイオリンがあるということを知らないという人がたくさんいると思います。

ぜひ、これをきっかけに興味を持ってもらえると嬉しいです!

 

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