8月11日は「山の日」です。
最近になってできた祝日なので、どんな日なのかよくわからない人も多いですよね。
「山の日」になった由来や、なぜ祝日になったのかなどを調べてみました。
ハッピーマンデーの対象となるのかについても気になるところです。
また、2020年の山の日は8月10日に移動となります。
オリンピック開催により、他の祝日についても日にちがかわるので、チェックしておきたいですね。
そこで今回は、「山の日」とはどんな日なのか、祝日になった理由もあわせて詳しく紹介していきます!
山の日とは?
「山の日ってなんの日なんだろう?」と思う人は多いと思います。
他の祝日とは違い、明確な由来があるわけではないので、たしかにわかりにくいですね。
山の日は山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日というように制定されています。
実は、山に関する国民の祝日ができたのは世界初で、国内外から大きな注目を集めました。
2016年には第1回「山の日」記念全国大会が、神の降り立つ地と言われる長野県松本市の上高地で開催されました。
ここからは、山の日というものがこのように制定された理由や由来を紹介していきます。
「山の日」の由来とは?
ここからは「山の日」ができた理由や由来をまとめていきます。
祝日として制定されるまでには、たくさんの人が関わっています。
山の日が制定されるきっかけとなったのは、作曲家の船村さんが2008年に言った「海の日があるのに、山の国である日本に山の日がないのはおかしい」という言葉でした。
船村さんは「太古から信仰的にも実生活的にも人類にとっては"山海一体"なのであり、山の日をつくることで"山海の友情"を厚くしよう」ということを提言していました。
その話を受けて、山岳5団体が「山の日制定協議会」を発足します。
そして、山岳団体所属の議員に働きかけるなど、祝日法改正に向けて動き出していきました。
2013年には「山の日制定議員連盟」が発足し、そこからすぐに賛成多数で「山の日」が制定されることになります。
1人の人の働きかけによって多くの人が動き出し、数年かけて8月の制定となりました。
8月11日になった理由は?
続いてはなぜ山の日が8月11日になったのか、その理由をまとめていきます。
決定当初はいくつかの候補日がありました。
1つは祝日のない6月に山の日を制定する案です。
全国の山開きが6月の第1日曜日にあり、夏山シーズン前の山がもっとも輝く月だからです。
しかし「祝日なのに日曜日ってどうなの?」という反対の声が多く、白紙になってしまいました。
もう1つはお盆前で連休のとりやすくなる8月12日という案です。
一時は採用されましたが、その日は日航機墜落事故が起きた日と重なってしまいます。
「JAL123便事故が起きた日をお祝いするのは違和感を覚える」との意見から、見直すこととなりました。
海の日の翌日を山の日にするという案もありましたが、最終的には休暇がとりやすい8月11日に決まりました。
もちろん休暇がとりやすいからという理由だけでなく、8月11日には山にまつわる意味もしっかりあります。
実は以前から、全国各地に独自の「山の日」がありました。
その日付は様々ですが、
【8月8日】
- やまなし山の日
- ぎふ山の日
【11月11日】
- かがわ山の日
- えひめ山の日
- こうち山の日
など8と11が用いられているものでした。
8は漢字の八で山の形に見える、そして11は木が並んでいるように見えるということからこのようになったとも言われています。
山の日ができたのはいつ?
山の日は2014年に制定され、2016年1月1日施行の改正祝日法で新設された祝日になっています。
2008年に船村さんの発言からたくさんの人が動き出し、6年後の2016年に新設されたということになります。
山の日は1996年に新設された「海の日」以来20年ぶりに新設されました。
これまで8月には祝日がなかったため8月に制定された初めての祝日になりました。
山の日はハッピーマンデーの対象外?
山の日はハッピーマンデーという制度の対象外となっています。
ここでは、その理由をまとめていきます。
そもそもハッピーマンデーとは
国民の祝日の一部を、従来の日にちから固定週の月曜日に移動させる制度。
土曜日・日曜日とあわせて3連休にし、余暇を楽しんでもらうという趣旨で制定された。
(成人の日、体育の日、海の日、敬老の日が対象となっている)
という制度のことです。
現在は4つの祝日だけがハッピーマンデーの対象となっており、山の日は対象外なんですね。
なぜかというと、上で少し説明したように8月12日が日本航空123便墜落事故の発生日だからだと言われています。
ハッピーマンデー制度の対象にして、もし月曜日に移動させることで8月12日とかぶってしまってはいけないという考えがあるそうです。
山の日は8月11日という固定日になっているので、日曜日の場合には振替休日は発生します。
2020年の山の日は8月10日に移動
山の日は8月11日とされていますが2020年は8月10日に移動されました。
それは東京オリンピックが開催される予定だったためです。
新型コロナウイルスの影響によりオリンピックは延期となっていますが、祝日はそのままとなっています。
再度変更をすると混乱することを考えてのことです。
山の日を含めた祝日の移動についてまとめていきます。
【2020年の祝日】
- 海の日:7月23日(木曜日)
オリンピック開催日前日
- 体育(スポーツ)の日:7月24日(金曜日)
オリンピック開催日当日
- 山の日:8月10日
オリンピック閉会式翌日
2020年の東京オリンピック開会式が7月24日に予定されていたことから、前日である23日から土日を含め4連休にすることで交通渋滞の緩和をするということだったそうです。
2021年は8月9日に移動
今回新型コロナウイルスの影響により、東京オリンピック・パラリンピックは2021年に延期となりました。
そのため2020年と同様に2021年の海の日、スポーツの日、山の日も祝日が変更となっています。
【2021年の祝日】
- 海の日:7月22日
オリンピック開会式前日
- スポーツの日:7月23日
オリンピック開会式当日
- 山の日:8月8日
オリンピック閉会式
- 振替休日:8月9日
2021年も2020年と同様にオリンピック開会式前日、当日と祝日にし4連休とすることなどを考慮して変更されました。
さいごに
「山の日」は作曲家の船村さんや山岳団体の熱意によって制定された、世界初の山に関する祝日となりました。
由来や意味を知ると、より山に親しみが持てるようになりますよね。
2016年に山の日が制定されてからは、各地で山に関するイベントが開催されるようになりました。
お盆前の連休に、家族や友人と一緒にお出かけしてみるのもいいのではないでしょうか?
また、2020年と2021年はイレギュラーな祝日となっています。
オリンピックも楽しみながら、いつもとは違う「山の日」を満喫できるといいですね。
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