みなさんは「闇金ゼロの日」という日があることを知っていますか?
"闇金"といわれてもなんのことかわからないという人もいるかもしれません。
ここでは、「闇金ゼロの日」についてだけでなく、闇金に関するドラマをとりあげたり説明をしていきます。
「闇金ゼロの日」とは?
「闇金ゼロの日」は毎年8月30日に制定されています。
意味
闇金とはなんだろうと思っている方もいると思うのここでは、まず闇金の意味を紹介します。
【闇金(ヤミ金融)とは】
闇金(ヤミ金融)とは、国や都道府県に貸金業としての登録を行っていない貸金業者やその業務のことをいいます。
貸金業の登録をしているけれど、出資法に違反する高金利を取る業者だったり、その業務のことを言います。
例えると2万円を貸して10日ごとに1万2000円を利息として支払わせるというような手口もあります。
DM(ダイレクトメール)携帯電話などをつかって勧誘したり、スポーツ新聞などに広告をのせるというものもあります。
その他にも電柱、公衆電話などに広告を貼るということも違法広告と言われています。
最初は低めの融資条件を提示してきて、実際に貸すというようになると、高額な金額を求めるというパターンが多いそう。
保証金などのお金を騙し取り、融資をしない融資詐欺というものも存在するそうです。
このようなものが闇金と言われています。少し難しいですよね。
由来
ではどうして8月30日になったのでしょうか?
それは「8(や)3(み)0(きんぜろ)の日」という語呂合わせから来ています。
「2010年施行 改正貸金業法」とは?
まず2010年に改正されて施行された「改正貸金業法」について紹介していきます。
「貸金業法」とは、クレジットカード会社や消費者金融業者どカードローンのサービスを提供している貸金業者を対象にした法律のことです。
以前に、複数の貸金業者からお金を借りすぎてしまい返済できなくなる人が増えてしまいました。
そのため、2010年に改正貸金業法が定められ、それらの抜本的な対策がとられることになったのです。
今の貸金業法は、「過剰な貸し付けの抑制」、「金利の適正化」、「ヤミ金融に対する対策強化」などが決められています。
貸金業法とは、借り手を守りながらも、貸金業者の業務を改善することで、不適切な貸金業者を取り締まるためにできた法律と言われています。
この"貸金業法"のなかには「総量規制」ということばもあります。
【総量規制とは】
借り手側がお金を借りすぎたり、貸す側が過剰な貸し付けをしたりすることを阻止するためにできたものです。
具体的な内容としては「貸金業者から借入れる金額は、年収の3分の1まで」と定められています。
利用者の年収が300万円だった場合は、貸金業者から借りられる金額は100万円までとなります。
複数の業者を利用する場合だとしても借入金額は合算となります。
(例)
A社から50万円借りていると、B社から70万円借りようとしても、合計で120万円となりますよね。
そのため、これは総量規制の制限の対象となります。
他にも、借入金額が1社で50万円を超える場合や、2社以上で100万円を超える場合は、「収入を証明する書類」というものを提出するという必要もあります。
そしてこの貸金業法とは銀行の対象にはならないようです。
一般社団法人全国銀行協会は、2017年に「銀行による消費者向け貸し付けに係る申し合わせ」を発表しています。
その中には各銀行に対し「配慮に欠けた広告・宣伝の抑制」「健全な消費者金融市場の形成に向けた審査態勢等の整備」を求めるという内容が定められています。
闇金業者に困ったら法律事務所に相談を!
もし、闇金業者に困ってしまったら自分で解決しようとするのではなく、法律事務所に相談しましょう。
しかし現在は上で紹介した貸金業法の改正によって、このような相談は減ってきていると言います。
【被害者の声】
「インターネットで出ていた広告で、電話による審査で簡単に借りられたということもあり、ヤミ金からお金を借りてしまいました。最初は返していましたが、利息が高かったことから返すことができなくなってしまいました。そうしたところ、毎日電話がかかってくる上、勤務先にも電話がかかってくるようになりました。焦って弁護士に依頼して対応をお願いしたところ、連絡はなくなり返す必要もなくなりました。」
このように、弁護士に依頼して電話などで対応してもらうとそこからすぐに取り立てがなくなったり利息が返ってくるということもあるそうです。
困ってしまったら自分で解決しようとせずに、弁護士を頼ってみてください。
闇金に関する作品を紹介!
最後に、闇金に関する映画・ドラマなどを紹介していきます。
【闇金ウシジマくん】
この闇金ウシジマくんは、単行本は全46巻・テレビドラマ化、そして映画化もされているものになります。
なんとこのエピソードは作者の真鍋さんが15年間をかけてて債務者や金融業者1,000人以上に取材して得た現実がもとになっているそうです。
ごく普通の生活を送っていた人が借金で転落していく例もあります。
例えば、犬をレンタルした若い女性は「最初は安かったんですけど、実際に犬なんて飼ったら、愛着が湧いて飼いたくなっちゃうじゃないですか。で、"買取"になったらいきなり『70万円』って言われるんですよ。それで借金をして、高い金利を払い続ける」というエピソードもあります。
そしてこの"闇金ウシジマくん"には転落のメカニズムが描かれているのです。
借金そのものは決して悪ではないと言います。
いったん転落すると、元に戻るのは難しいからこそ"闇金ウシジマくん"を見ることで、どうしたら転落しないで済むかを読み取ることができるという思いも込められています。
このドラマは山田孝之さんが主演でたくさんの方が見ており、人気になり映画化までされています。
見ることで理解できると思うので、気になっている方はぜひ見てみてくださいね。
漫画・ドラマ・映画とあるので自分が見たいなぁというものから見てみるといいかもしれません。
さいごに
今回は8月30日の「闇金ゼロの日」について紹介していきました。
闇金といわれるとなんだろう?と思う人もいると思いますが、今回の説明で少しでもこういうことか!と分かってもらえると嬉しいです。
借金はしない方がいいと思いますが、もしそうなってしまったときの対処法など知っておくといいかもしれません。
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